英語文章執筆の実践として、
hereafter 以下に
heretofore ここまで
という表現は、文語的(硬すぎる表現)ではあるけれども重宝してると思います。
このノリでherefrom(ここから)という表現を使いたくならないでしょうか。
本記事は、その点(herefromの是非)について論じてみたいと思います。
ドイツ語では常套手段
2語を1つにまとめ別の表現が生成する、というのはドイツ語に非常に多くみられる現象です。
『アクセス独和辞典』から引用してみましょう。
hier(ヒーア) ここに(英語のhere)
↓
hieran(ヒーラン) 英語でいうとhereat, hereon(これらの表現は英語にはない)
hierauf(ヒーラオフ) 英語でいうとhereon(英語にはない)
hieraus(ヒーラオス) 英語でいうとherefrom, hereoutof(これらの表現は英語にはない)
hiervon(ヒーアフォン) 英語でいいうとherefrom, hereof(hereofのみ英語にはある)
と、このようにみるとhierausとhiervonが、英語のherefromに相当する表現であることがわかります。
herefromはない
このようにドイツ語においては、herefromに相当する表現は、非常にフレキシブルに生成していることがわかります。
しかしながら、英語にはそのようなフレキシビリティ(融通)が利きにくい、という嫌いがあります。その、いわば境界線事例がherefromだと思うのです。
英語にherefromという表現はなく、その代わりにfrom hereが使われます。このhereは名詞で、通常hereの使われる副詞としての見方はされていません(『ジーニアス』6版p.982)。
前置詞 + 名詞のhere
from hereに似た表現として、以下のものがあげられます。
up to here ここまで
near here この近くに
around here この辺りに
out of here この外へ
up to hereは、heretoforeと同義ですね。
英語における合成語
逆に、英語においてもドイツ語のように合成してできたhereの表現として、heretoforeやhereafterの他に、次のものがあげられます。
hereabout この辺で
hereby これによって
herein この中に
hereof これに関して
herebyなんてのは結構よくみかける表現です。
合成語は語感がよいため、文章のリズムを取るのに多用したくなりますが、その都度、辞書を引いて使っていいのかダメなのか、確認する必要があるでしょう。


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