Jeremy Bentham,
by Henry William Pickersgill (died 1875)
Unknown date, but author died in 1875
National Portrait Gallery (London) artwork ID: mw00519
Art UK artwork ID: jeremy-bentham-157584
出典:Wikipedia
表示画像で思想家の肖像画を使ってよいか、という問題について書いた記事のつづきです。

この記事によると著者(画家)の死語70年を経過すれば、当該画像は使用してよい、とのことでした。
ということはトップ画像のベンサムの肖像画も、画家のHenry William Pickersgillも1875で死んでますから、1945年以降は著作権は発生しないことになります。
National Portrait Gallery
さて、カントに続いて功利主義の本を現在執筆しているのですが(2024年8月時点)、表紙にベンサムの画像を使いたい、と思うようになりました。
そこでトップ画像のベンサムの肖像画をWikipedia経由で使いたいと思ったのですが、どうもNational Portrait Galleryが一万噛んでいるようだ、ということに気づきました。
きっかけは下記Britannicaの記事です。

他にも(Wikipediaを含め)ベンサムの肖像画を使っているインターネット上の記事はたくさんあるのですが、どうも著作権料みたいなのが発生しているようには見えない。
問い合わせてみた
以下は、ベンサム肖像画についてイギリスのNational Portrait Galleryに問い合わせたやり取りの記録です。
私:お宅(National Portrait Galllery, 以下NPG)のページにあるベンサムの肖像画ですが、なにか著作権みたいなものを所持しているのでしょうか?
NPG:(私の質問の分類から)学術的な利用、とのことですが、なにかの雑誌か論文集でしょうか?
私:拙著の表紙です。
NPG:その場合は学術的利用(academic use)には当たりません。使用料は付加価値税が後に加えられるものとして135ポンド請求いたします。
私:ちょっと待ってください。著者(画家)の死語70年経てばフリーで使えるのでは?
NPG:ハイレゾ(high-resolution images)画像のため、その料金が発生します。
私:納得いかないです。ようするにハイレゾ画像でなければ、料金は発生しないということですか?
NPG:その通りです。
というわけで著作権は厳密には(NPGのところでは)発生していない、といえます。つまり、NPGは曖昧な言い方で商売しているだけ、と私は判断しました。
ここら辺の問題は、インターネット上で新手の商売を発生させる源泉になっているようで注意が必要に思われます。



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