Rudolf Carnap (1891-1970)
論理説という確率論の立場があるのだが、その新たな展開として、具体的にいえば「帰納論理以外」に展開された論理説というものを構想している。
本記事では、それを具現化するであろう準備中の拙著『論理説による確率論-カルナップを超えて(仮題)』を紹介したい。
論理説とは何か
本書の読者には、まず論理説(the logical school)とは何か、を知ってもらいたい(使えるようになる、という意味ではない)。
論理説とは、記号論理を使った確率へのアプローチ、という意味での確率論である。
ここでいう確率論(probability theory)とは高校数学で習うものを思い浮かべてもらえばよい。袋の中から玉を取り出す時、白玉がしかじか・・・というアレだ。
高校数学では集合論+(プラス)組合せ論で、確率論は説明されていた。それを記号論理で再定式化したのが論理説である。
論理説の考え方は、下記拙著で説明されている。
この考え方(論理説)は、ルドルフカルナップというトップ画像の哲学者によって開発された。
論理説は帰納論理に行き着いた
カルナップの論理説は、帰納論理に行き着いた。
帰納論理については下記『問題集』でイメージが掴めるようにしておいた。
『確率の哲学』を書いた時、ここ(帰納論理)が終着点だと思っていたが、日に日にそうに留まるべきではない、と思うようになった。
なぜかというと、等しく確からしい(equipossible, equally possible)という概念が、やはり気になっていたからである。
世界線の論理へ
帰納論理への道を取らなくなった理由は、結構ひと言でいえる。
それは、帰納論理でカルナップは統計記述(構造記述)を等確率(等しく確からしい)とみなしているが、それは状態記述がそう(等確率)である時のような説得力がない、ということである。
この点を明確に打ち出し、高校数学にも耐えられるような形で論理説を仕上げようとしているのが、計画中の『論理説による確率論-帰納論理から世界線の論理へ』なのである。
本記事はここまでになります
もし本記事と、拙著『論理説による確率論-帰納論理から世界線の論理へ』について質問がありましたら、コメントに書き込んでください。



コメント(ディスカッション)
論理説による確率論の展開Ⅱの§13 Q4の答えはなぜ一回目に表になる確率となるのですか?抽象的な質問ですみません
ご連絡ありがとうございます。すみません、それ誤字なのです。次回伝えようと思っていたのですが、正しくは {HH, HT}です。第5講冒頭引用と照らし合わせて、そう修正して読んでもらえると幸いです。お手数をおかけします。
ありがとうございます。2冊目の教科書はいつ出版予定ですか?
連絡ありがとうございます。2冊目はもうすぐ完成するので来週中には出版するつもりです。その際には「お知らせ」を送りますので、ご確認ください。その後、20日くらいを単位に3巻,4巻を出版するつもりです。よろしくお願いします。
×3巻→○4巻
×4巻→○5巻
でした。