「~と同じ」は「と」の語感が残って、the same … withとしたくなるが、この表現は実をいうと、辞書には載っていない。the same … as なのである。
この問題は、ずっと私(管理人)を苦しめて来た。
本記事で集中的に考えてみたいと思います。
ジーニアス英和辞典の場合
例えばジーニアス第6版p.1798では、ずっとthe same … withという表現が載っていない。
私の知る第4版からthe same … withは載っていない。最近第6版を購入して意気揚々とめくってみたら、やはりthe same … withは載ってなく落胆したことを覚えている。
ジーニアスの正統教義はthe same … asなのである。
昔の英語?
しかし、ヒンティカという学者の書いた論文Cogito Ergo Sum: Inference or Performance?には、こんなくだりがある。
On this interpretation[,] the arguments cogito, ergo sum is on the same footing with such arguments as volo, ergo sum.
この解釈[コギトエルゴスムをFc→∃x(x=c)とみなす解釈※]において、「我思うゆえに我あり」は「我欲すゆえに我あり」ような論理と同じ足場にあることになってしまう。
出典:Cogito Ergo Sum: Inference or Performance? p.25 (Philosophical Review Vol.71, No.1, 1962)
ヒンティカはthe same … withという表現を使っている!
ここで使われているthe same…withというヒンティカの表現は、withをthe sameと一緒に使いたい、と思う時、常に私の頭をよぎる。
しかしヒンティカはお爺さんだから、昔の表現(古語表現)の一種として、そんな言い回しを使っているだけではないか。つまり上掲文章は、かなり古びた表現なのではないか(1962年である)・・・
そんな懸念もあり、結局、私自身は正式な文章でthe same…withを一度も使ったことはない。
次の記事に、つづきます。



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