本記事では、拙著『独立事象と帰納法』を紹介させて頂きます。
『独立事象と帰納法』は、 『確率の哲学 補填』と題されたシリーズの1冊になります。
独立事象というのは、高校数学で習う、あの独立事象です。そもそも、それをどう定義するのか、明確に答えることはできるでしょうか。
本書ではこの独立事象の定義、性格が考察されます。
注目に値するのが、その独立事象にまつわる議論の途上で、帰納法が視野に入って来る、ということです。
両者(独立事象と帰納法)は確率論において対立した概念として提示されます。
内容紹介
『確率の哲学』補填シリーズの第3巻、最終巻になります。
既に『確率の哲学』が帰納論理の本であることはお伝えしました。

これは或る種の発見なのですが、帰納論理の考え方は、突き詰めると学校で習う独立事象の考え方に真正面から対立することになります。
確率論の歴史では「昔の賭け師は確率についての正確な知識がなかった」ということがよく言われますが、本書は、逆に、昔の賭け師の考えには正しいものもあったのではないか、というスタンスで書かれています。すこし抜粋してみましょう。
樹形図そのものは(13)と同じでいいが,各枝の確率配分が異なり(16)のようになる.ここから,答えは1/3 + 1/6 + 1/6 = 2/3となる(ねらいで触れた通り,これはダランベールが犯した誤りの肯定的な復活である.松坂1990, p.743参照).こうして学校で教えられる3/4とは異なる答えが得られた.
出典:本書『独立事象と帰納法』より抜粋
数学者ダランベールさえ、確率について「誤った」考えを持ってしまっていた、と確率論の歴史で論じられることがあります。しかし彼の間違いは本当に「誤った」ものだったのでしょうか。
実は確率の世界では、「これが正しい」「これが誤っている」といい切れる絶対的な答えなどないのかも知れません。
電子書籍
本書は電子書籍になります。
現在(2024/11/29)、楽天でのみ販売しています。
電子書籍は現在、AmazonKindle電子書籍アプリか、楽天Kobo電子書籍アプリを使って読むのが主流になっています。
初歩的ですが、ここら辺りの電子書籍の事情については下記記事を参照してください。

本記事はここまでになります。
時期により『独立事象と帰納法』はAmazonKindleでも発売しています。
本書の内容ならびに販売先についてご質問がありましたらコメントに一筆お願いいたします。


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