ジェンダーの問題を応用倫理の観点から捉えたらどうなるだろう。それをする前には、まず応用倫理の一翼を担うベンサムの哲学を知っておく必要がある。
ジェンダーの問題を応用倫理として捉える時、カント主義と並んで基礎理論と考えられるのが功利主義です。
以下に、功利主義の代表者であるベンサムの哲学について、その或る側面をまとめた問題を用意してみました。ぜひ、解いてみてください。
問題(大問1)
下記の文章を読んで設問(問1~)に答えよ.
ベンサムに限らず,多くの理論は修正すべき点を持っている.例えば,彼の快苦の教説は,現在置かれた状況に感じる快苦なのか(それは行動を誘発する原因となろう),それとも行動を通して未来に実現する快苦なのか(それは今現在感覚されていない),はっきりしていない.ベンサムはそういった快苦について,ただincidentと言っているのみである(Bentham 1789[1], ch.iv par.iv).
功利主義において考えられる快苦とは,きっと( 問4 )の方であろう.さて,ベンサムは( 問4 )のタイプの快苦に関して,感じる快苦の量は人によって異なる,と考えた.彼はそれをsensibilityと名づけている.他の倫理学の立場で見ると,それ(sensibility)は,或る意味( 問7 )と言えそうである.実際,ベンサムはそれをdispositionと言っているが,それはアリストテレスが( 問7 )に与えた特徴づけであった(Aristoteles 300BC[2], 1105b and the following).
以下設問:
問1・・・ 現在置かれた状況に感じる快苦・・・(それは行動を誘発する原因となろう)とは,どういったことを言っているのだろうか.具体例をあげよ.それは功利主義的決断にどうつながるか,まで述べること.(長くても5行,それ以内にまとめること)
問2・・・行動を通して未来に実現する快苦なのか(だからそれは今現在感覚されていない)とはどういったことを言っているのだろうか.具体例をあげよ.それは功利主義的決断にどうつながるか,まで述べること.(長くても5行,それ以内にまとめること)
問3・・・incidentに適切な日本語訳を与えよ.
問4・・・前者(問1の類の快苦)か後者(問2の類の快苦)か答えよ.解答には「前者」「後者」いずれかを書けばよい.
問5・・・sensibilityに適切な日本語訳を与えよ.
問6・・・他の倫理学の立場とはなにか.
問7・・・適切な言葉を入れよ.
本設問の質問はコメント欄に書いて下さい
とりあえず大問1はここまでです。
質問などありましたら下記コメント欄にお願いします。
注
[1] 『道徳と立法の原理序説』のこと; ch.はチャプター(章),par.はパラグラフ(段落番号).
[2] 『ニコマコス倫理学』のこと; 1105bはベルリンアカデミー版のページ付け.



コメント(ディスカッション)
自分の確認ミスで提出期限を30日いっぱいだと勘違いしてしまい、提出期限に遅れてしまいました。大変申し訳ないのですが、何らかの方法で課題を提出させていただくことは可能でしょうか。今後はこのようなミスがないように、スケジュール管理を徹底するよう努めます。お忙しいところ大変恐縮ですが、ご返信いただけますと幸いです。
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