論理学という学問ほど一定した知見が確立していない分野はないかも知れません。
本記事では、ここまで本サイトで書きこんで来たことも含め、論理学とはなにか、それはどう学べばよいのか、ということをまとめてみたいと思います。
論理学と哲学は違う
Ludwig Wittgenstein(1889-1951)
写真:Moriz Nähr (1859-1945)
まず、Google検索などで検索上位になっていて驚く項目として(私が驚いているのは)、論理学と哲学の違いがあります。
これは誤解です。論理学と哲学は全然違う学問です。論理学は哲学と切り離して学ぶことができるし、論理学において哲学的なインスピレーションを得るのは、物理学を学んでいて哲学的なインスピレーションを得ると同じです。
筆者の下記記事も参照
論理学と哲学が混同されるようになった原因は、ウィトゲンシュタイン(上掲画像)が非常によく知られるようになったからでしょう。しかし、ウィトゲンシュタインは論理学の専門的な立ち位置から見ると、ほとんど論理学らしいことはやっていません。
またウィトゲンシュタイン研究者が論理学的知見を披露することがありますが、非常に初歩的なものです。
私(管理人)個人によるウィトゲンシュタインに対する評価は、非常に低いものとなっています。
翻訳問題に熱中してはらならない
論理学を学習する時、一番初めに通過しなければならないのは、論理記号を使いこなせるようになることです。
命題論理については下記拙著(についての記事)をご参照ください:
述語論理については下記拙著(についての記事)をご参照ください:
しかし、その後、落し穴的に出て来るのが翻訳問題です。次のような問題です。
Q1. 「pでq,もしそうならばr」を命題論理で表せ。
Q2. 「すべてのFは,Gでない」を述語論理で表せ。
場合によってはpに「太郎は男だ」など,Fに「 は足が速い」など,具体的な表現が宛(あて)がわれるかも知れません。
しかし、こういった翻訳問題ができたり、できなかったりすることに一喜一憂してはならないです。
特に哲学と論理学の境界線が見極められていない人は、ラッセルの記述理論(後に記事化します)のような言語分析に酔いしれて、こういった翻訳問題こそ論理学の真骨頂だと思うかも知れませんが、それは誤解です。
上記問題の答え
上に取り上げた問題の答えを載せておきます。
A1. (p∧q)→r
A2. ∀x(Fx→¬Gx)
記号については下記記事を参照してください。
https://cogefra.work/symbols/



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