「~したいと思う」は、どう表現するか?

英語英語表現(熟語,単語)

 

本サイトの記事のいくつかは、暫定的な結論のような完成度で書いている。

 

英語文章実践家として、その都度「面白いな」と思ったことを書き留めている。

 

さて、そんな話題として would like to の意義について考えてみたい。

 

 

学術的文章で would like to を使うか?

 

would like to do は、ドイツ語の möchte, フランス語の voudrais の意味で使われる。つまり、1人称での慇懃(いんぎん、対他的に物腰を低くして丁寧に接すること)な願望表現だ。

 

この性格を、しかし、日本語に反映させることはないだろう(仮定法の翻訳が難しいのと同じである)。

 

手っ取り早くいってしまえば、would like to = want to だ。

 

さて、この would like to = want to を学術的な論文で使うだろうか。

 

よく、以下でこの点を論じてみたいと思うみたいな表現は学術論文で使う。

 

さて、どれが正しいだろうか。

 

「以下でこの点を論じてみたいと思う」

候補1.Let us deal with this respect in the sequel.

候補2.I want to deal with this respect in the sequel.

候補3.I would like to deal with this respect in the sequel.

 

I は、the present authorでもweでもよい。

this respect は this point などでもよい。

in the sequel は below でも in the following などでもよい。

ここら辺は現在問題にしていない。

 

would like to の存在意義

 

上掲3候補だが、would like to 以外の候補には以下の難点がある。

 

「以下でこの点を論じてみたいと思う」

候補1.Let us deal with this respect in the sequel.

→ 「してみよう」であって「してみたいと思う」ではない。

候補2.I want to deal with this respect in the sequel.

→「したい」であって「してみたいと思う」ではない。

 

と、ここまで考えた時、ああ、would like to とは、「してみたいと思う」という二重表現(みたい+思う)なのではないか、と思うようになった。

 

つまり、慇懃(いんぎん、対他的に物腰を低くして丁寧に接すること)な願望表現以外に、would like to には、非仮定法的な、直接法ともいえる実質的な意味があるように思えたのである。

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