動詞→make/take/have/do+その動詞が名詞化したものという言い換えは、英語表現上頻繁に行われる。
makeについてジーニアス6版pp.1256-1257は以下のように例を枚挙している。
make an attempt = attempt
make a reply = reply
make a decision = decide
make a pause = pause
make progress = progress [make+ a (an) + 名詞化動詞で、不定冠詞は無い場合もある]
ほぼこれで、makeの代わりにhaveでもtakeでもdoでも説明がつく。
コロケーション
では、makeの代わりにhaveかtakeかdoを選ぶ理由がどこにあるのか。
恐らく、文法的な根拠はない。
あるのは、或る時から英語業界を席巻するようになったコロケーション(collocation 連語関係※)という考え方のみである。
※ジーニアス6版p.400で辞書項目として載っている。
コロケーションとは慣例的にそうなっている、という言語風習的な根拠のことで、要するにそうなっちゃっているんだからしようがないよね、という話である。
アメリカでは自動車右側通行。日本では左側通行。歴史的因果的な原因があげることはできるが、合理的な根拠はない。これがコロケーションの説明方法である。
simplification
まあ、それ(コロケーション)は、そういうことで認めよう。
しかし問題なのは、makeなのかhaveなのかtakeなのかdoなのか、思ったよりスムースに決まらない、ということだ。
私(管理人)が最近(英語文章実践家として)引っかかったのは、simplifyである。「~を単純化する」という意味の動詞だが、これを名詞化したsimplificationで使いたい、と思った。しかし、
make + simplification?
take + simplification?
have + simplification?
do + simplification?
どれかわからなかった。Google検索でも出てこない。案の定Lingueeだと豊富に出て来るのだが。
Linguee: make + simplification
achieve simplification?
色々調べた結果、achieve simplificationなのではないか、と思うようになった。
しかし、achieveなんて出てこられると、make/take/do/haveの4つの選択肢で言い換えができる、という文法そのものが揺らいでくる。
こういった意味で動詞→make, take, have, do + 名詞化動詞という言い換えルールは、英語文章の実践の視点で見ると、それほど使い勝手がよくない、と思ってしまうのである。


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